

【大人の夏靴5選】
仕事も休日も軽装になる季節
足元から装いを格上げする
【大人の夏靴5選】
仕事も休日も軽装になる季節
足元から装いを格上げする
今年も連日猛暑日が続いています。年々暑さが増しているように感じる日本の夏ですが、盛夏に革靴を履くにあたり、初めは抵抗を感じる方々も多いかと思います。しかし、クールビズでも軽装な休日服でも、正統派かつ質実剛健な革靴で足元から装いに上品さを加味することは、選択肢の一つとしては大いに有効です。
しかし、そこで懸念されるのが革靴を履いた際に感じる蒸れ。実はこちら、誤認されている方が多いのですが、本革の革靴であれば通気性と湿気を放出する機能に優れているため、夏でも比較的快適に履くことができます (※合成皮革の革靴は基本的に通気性がほとんど無いためおすすめしません) 。前提として、ご自身に最適なジャストサイズで革靴を選ぶことも大切ですが、素材本来の特性を鑑みると夏こそ革靴を履いて、その造形美と機能美を楽しんでいただきたいと思うワケです。
そこで今回は、オンオフ兼用しやすい「ローファー」と「Uチップ」から、大人の夏靴としてお勧めしたいモデル5選をご紹介します。“良い靴は履き主を良い場所に連れて行ってくれる”と有名なことわざを体現できるように、今夏は良い靴を履いて過ごしてみてはいかがでしょうか。
新生オンオフ兼用靴
仕事も休日も革靴を嗜む

【兼三郎/KENZABURO】
Uチップ
オンオフ兼用を叶えるドレスシューズ、通称「兼」シリーズの人気モデルであるUチップ「兼三郎」が、今季フルリニューアルを遂げて再登場。カジュアルラスト「R2021」はそのままに、パターン・デザイン・仕様・素材すべてを見直し、改めてご提案させていただきます。

乗せモカのトリプルステッチ仕様でリニューアルしたUチップ「兼三郎」。カジュアルさと上品さを両立させた雰囲気で、ビジネスシーンも休日カジュアルも、どちらのスタイルにもマッチする汎用性の高いバランスを実現しました。底材は耐滑性、耐摩耗性に優れたビブラム社製イートンソールを採用しています。

Uチップ本来のカジュアルさに上品さをミックスした佇まいで、オンオフどちらのスタイルにもマッチする高い汎用性を持つ新生「兼三郎」。一足持っておくと、日々の装いを簡単に格上げしてくれる助けとなってくれます。仕事だけでなく休日も革靴を楽しめる、そんな理想を叶えてくれるモデルです。
通称“弁護士の靴”
万能かつ優雅な一足

【鹿三郎/ROKUSABURO】
タッセルローファー
コインローファーとタッセルローファー。このふたつは歴史的背景に裏付けられた位置づけの違いがあることをご存じでしょうか? 前者がアイビーリーガー発祥に対し、後者はハリウッド俳優のリクエストによって生まれ、アメリカの弁護士やビジネスマンたちの間に広まっていったといわれています。そんな歴史的背景に照らしながら、革靴を選んでみるのも一興です。

手縫いによるモカステッチと房飾り、革の編み紐がアクセントのタッセルローファー「鹿三郎」。木型はローファーラスト「R2021S」を採用。従来モデルと比べて適度なボリューム感もあり、大人の休日スタイルにもマッチするバランスとなりました。仕事も休日も、足元から大人の品格を演出します。

今夏より、こちらのダークブラウンが新色として加わりました。手縫いによるモカステッチと、革の編み紐が職人の手仕事を感じさせつつ、タッセルと深みのある色彩があいまって、上品な印象が漂います。通称“弁護士の靴”と称えられているだけあって、カジュアルながら大人の品格も漂わせる一足です。
王道の風格と共に
柔和な履き心地を実現

【弥三郎/YASABURO】
アンライニングローファー
外観は正統かつ王道のコインローファーですが、一度足を入れてみるとその新鮮で柔らかな履き心地にきっと驚くはず。アッパーはきめが細かく上質なインポートレザーを採用しているため、一見革靴本来の履き味を想像される方が多いと思いますが、その予想をいい意味で裏切るアンライニング仕立てがもたらす至極柔和な履き味が、従来の革靴に対する概念を大きく変えてくれるでしょう。

甲を短めに設定し、丸みをもたせたフォルムが愛らしい一足。とはいえ決して野暮ったくは見えず、三陽山長らしい洗練をベースにしています。ローファーは踵が抜けやすいなどフィッティングが難しいものですが、R2010をベースに開発した「R2013」ラストは日本人の足にぴったり沿う優れたホールド感を実現。一格上の履き心地を味わえると評判です。

堅牢なグッドイヤーウェルト製法であることに変わりはありませんが、特筆すべきは「アンライニング仕立て」であるということ。ライニングを排すことで、より軽く、より柔らかく、より足入れが良くなりました。また、本作は色合いにも一工夫をしており、バーガンディのカーフにブラウンベースのカラーを重ねることで、奥行きのある表情に仕上がりました。
世代を超えて愛される
王道不変の定番モデル

【弥伍郎/YAGORO】
コインローファー
三陽山長のラインナップには欠かせないローファーの代表格「弥伍郎」。2023年に生誕十周年を迎えたことを機に、木型新たに生まれ変わりました。これまで採用してきたローファーラストR2013から、新たなローファーラスト「R2021S」で仕立てられた「弥伍郎」は、洗練された佇まいの中に優しさも覗かせます。

程よいボリューム感とバランスの良いラウンドトゥにより、ビジネスからカジュアルまで寄り添う汎用性の高いモデル。手縫いのモカステッチは職人仕事ならではの仕上がりです。木型はボリュームラストR2021をベースに、スリッポン用に改良した「R2021S」を採用。スリッポン特有の踵抜け、履き口の緩さをスリッポン用に修正しているラストは、脱ぎ履きのしやすさとレースアップシューズのようなホールド感を両立しています。

R2013ラストを採用していた旧モデルに対し、こちらのR2021Sラストで仕立てた「弥伍郎」は、程よく厚みのあるフォルムと主張しすぎないステッチがあいまって、休日にも最適な佇まいを叶えました。スーツスタイルを凛々しく演出するのはもちろん、休日には着脱のしやすさとラバーソールによる汎用性の高さ、そして、幅広い装いに合う懐深さを体感していただけます。仕事も休日も履くのが楽しくなる、そんな一足です。
脱スニーカーの初手筆頭
圧倒的柔和な履き心地

【悠弥/YUYA】
アンライニングローファー
柔らかな履き味と一日中歩いても疲れ知らずな軽快感を兼備する「悠」シリーズ。機能美と造形美を両立した靴が人気を博している昨今の時流に乗り、確実に支持を得ている同シリーズのシグネチャーモデルがこちらのアンライニングローファー「悠弥」です。オンオフ兼用可能な汎用性はもちろん、その精悍な見た目とは裏腹に爽快な履き心地を楽しめる一足です。

アンライニング仕様を採用するローファーの「悠弥」は、裏革がないことで、柔らかさと軽さを実現。セメント製法で仕立てることで、軽快な足取りを提供します。

定番カラーのブラックスエードは通年履くことが可能。汎用性も高く、ラバーソールが軽快さを後押し。カジュアルスタイルの格上げにもってこいです。

こちらはオペラ社製スエードを採用。柔らかさはもちろん、キメの細かさが一見して上質なローファーであることを誇示。軽快ながら大人の品格も担保してくれます。

こちらもオペラ社製スエード。ソールにはビブラム社製のガムライトソールを使用しており、軽さ、屈曲性の良さ、そしてグリップ力やクッション性にも優れます。
革靴本来の上品な印象を持ちながら、幅広いコーディネートに合わせやすいローファー&Uチップ。大人の品格を漂わせつつも、適度なリラックス感を演出できる点も魅力的です。ぜひ一度、店頭にて実際にお試しください。
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